夢見族の冒険

 主人公は出戻りの美しい女性。彼女は銀座にくりだして、仲間を見いだす。ファンファーレとともにレベルアップし、恋人(アイテム)を手に入れ、宝の地図を手にする。地図のなぞを解き、今度は北海道へパーティを引き連れて冒険の旅に出る。

 RPG小説である。

 ファンタジーなのだ。

 世界を構成するのは、政治、経済、社会、そして夜の蝶たち。

 こんなものをスパイスにすることのできるファンタジー作家は外にはいない。

 ノンジャンル小説、冒険小説でもない。立派なファンタジーに仕上がっている。

 広範な知識、あらゆる物事にする深い造詣。

 それらのものに裏打ちされた、円熟味あふれる作品である。

(松野)


Last-modified: 2006-09-18 (月) 04:36:11 (4385d)