電脳セッション

 東野司のコンピュータを題材にした短編集。ショートショートといえる長さの作品が17編はいっていて、印象としては電車の中のひまつぶし用という感じです。「コンピューター(以下電脳セッション)を題材」というのは17編すべてに電脳に関係した背景やアイテムがでてくることですが、そこらの知識はあまり必要ありません。普通のSFにでてくるアイテムのように使われているのでたいした違和感なく読めると思います。

 個人的には東野司にはハードなサイバーパンクを描いてほしいのであまり好きな本ではありません。もはや電脳は身近すぎてよほどうまく扱わない限り短編ではきつくなっていると思います。その意味でこの本は特に優れているとは言い難く、物足りないというのが本音です。ま、ファンにはおすすめ、かな。

 『俺たちにROMはない』はおもしろかったです。

(TMS!)


Last-modified: 2006-09-18 (月) 04:09:40 (4269d)